2010/06/24

その猫

重なり合っていた黒い猫の方だけを一昨日見た
よく見ると黒い首輪がついていた
そしてその横には飼い主であろうおじいさん

「その猫妊娠しているかもしれませんよ」
と言いかけてやめた

2010/06/20

箱猫

帰宅中に駐車場で重なりあっている猫がいた
黒い猫の上に茶色の縞の猫が乗っていて
要するにきっとあれをしていたと思うのだが
あまり動いていなくて
形は長方形で
そういうオブジェのように見えて素敵だった

翌日
「運がない」「ついてない」
と連発している子がいて
話を聞いて欲しいのだろうと耳を傾けたら
教会の花壇の上で真っ白な首のない猫の死体を見たのだそうだ

別の子が
「京都に猫の首を切りまくっている変なおっちゃんがおる」
と言っていた
嘘か本当か知らんけど

2010/06/10

サプライズ故障

自転車の前輪がブシューっていったんですけれど
と仕事場の人が言うので見てみると
前輪の空気を入れるところが折れてしまっていた
平謝りされたけれど
まあいいやと思って
前輪だけ持ち帰ってきた
今日は久しぶりにバスに乗ったのだ
前輪だけ持ってバスに乗っているのは変な感じで
邪魔になるので気を使っていたら
近くに座っていたおじいさんが話しかけてきて
ベスパの話やら戦後良かったバイクの話やらをし始めて
30年間野球の審判をしてきたこと(多分これが話したかったのだろう)や
それで誰々監督と友だちやとか天皇陛下の始球式にボールを渡したとか
名刺まで見せてもらってたまたま僕と名前が全く同じだったりして
いろいろ食いつきたいところは多々あったものの
いかんせん乗り物酔いしやすい僕なので
具合が悪くなって曖昧な相づちしか打てなかったことを後悔している
こういう出会いは結構好きだ

2010/06/06

バブーハーイチャーン

土曜日一ヶ月ぶりに歯医者へ
神経を取り除いて蓋をする
それから生まれて初めて歯石をとったけれど
すごく痛かった
痛かったら左手を上げて下さいと言われていたけれど
左手を上げどうしだった
すごく意欲的に授業を受けている子どもみたいだった
手を上げるとお医者さんは「はーい」って言ってくれるんだけれど
場所を変えるだけでやはり痛い
体の痛みにはわりと強い方だと思ったけれど
歯の痛みにはめっぽう弱いらしい
拷問されたすぐに仲間の居場所を吐いてしまうだろうな
仲間ごめん

歯の治療はこれからもまだまだ続きます

ペプシのバオバブ味を飲んだら観葉植物の匂いが広がった
グリーンコーラっていうのは普通のコーラと違いが分からなかった

2010/06/03

twitter

何ヶ月か前に一応登録だけ済ませていたけれど
最近少しずつつぶやくようになった

けれど今日つぶやくためにわざわざ立ち止まったりして
それは違うかなと思った

うまく付き合っていきたい

http://twitter.com/p_e_n_e

灰色の人参

怒鳴りたくないのに怒鳴らざるをえない時
怒鳴られた方は勿論嫌だろうけれど
怒鳴った方だって嫌な気分になる

そういう時はおでこの内っかわ辺りに
もやもやと灰色のかたまりができて
なかなか晴れない

溜め息が多くなる
溜め息の数だけ灰色のかたまりが出て
その内すっかり無くなってくれたらいいと思うのに

曇りの日は
いろんな人が溜め息ついているのかなと夢想する

今この瞬間
想像と現実との区別はついているけれど

現実が過去になっていくにつれて
それが本当にあったことなのか
想像していたことなのか曖昧となってくる

本人だって分からないのだから
それは嘘って言わないでしょ?

今日は採用試験を受けた会場の近くへ研修に行った
もう6年くらい前の話だけれど
今でも何故に自分が合格したのか分からない

1次試験の感動体験の発表では
インドの素晴らしさについて語って
「日本よりもインドがいいわけ?」
って突っ込まれた
筆記試験は早く終わって余裕をかましていたら
終わりの5分で裏面があることに気がつき
全体の半分もできずに終わった

にも関わらず1次試験は合格していて
2次試験では小論文で3つのテーマ全ての結論を
無理矢理自分の持論に繋げた
集団討議では
誰も何も言わないから
最初に自分の意見を言ってみたら
次々に反論され
意見を言っていない人が優先的に指名されるから
反論しようにも既に話が別のところにいっていてできず消化不良のまま終了
あとだしじゃんけんやん
模擬授業では笑いだけとって中身なし
だって授業をしたことないもの

手応えのないまま終わって
唯一心当たりがあるとしたら
帰り道に民家の軒先でバドミントンをしている子どもたちがいて
その子たちがシャトルを屋根に上げてしまい
取ろうしても高くて取れず
僕がそこを横切った時にラケットを借りてジャンプして取ってあげたこと
あの子たちは実はさくらで
そこを通る受験生の反応を毎回見ていたんじゃないかと思う

今日同じ道を懐かしみながら歩いていった

ラーメン屋に2軒行き
美術館えきでやっている植田正治展を見てきた
見ていて自然と頬が緩んでいたり目頭が熱くなってきた
くったくのない子どもたちの笑顔が
灰色のもやもやを全部取り除いてくれた

2010/06/01

不健康な野菜

今日はプール掃除だった
汚い水を躊躇なくぶっかけられた
その潔さといったら笑うしかなかった
掛けかえしてやったけれど

汚い水の中で
すっこけて
びしょぬれになって
水掛け合って
誰々が最初に掛けたから掛け返してやっただけだとか
そんなのはまさに水掛け論でどうでもよくって
大騒ぎして
みんな楽しそうで
何のためらいもなく馬鹿になれる気持ちはいつまでも持ち続けていたいと思った