2010/02/17

大阪行脚

前に行けへんかった知人の個展に向かう
電車で相変わらず具合が悪くなる
電車に乗ると分かっているだけでその日は気分が悪くなる
電車に乗る前から気持ちで負けている
でもたまに電車に乗っても平気な時がある
だからもう慣れたのかと勘違いする
そして次に乗る時にまた具合が悪くなる
基本具合が悪い
常に必要な覚悟
調子に乗って忘れるな

梅田について同居人が
「お土産買わな」とそればかり気にしている
そんなことだったら京都で用意しとけばいいのに

時期がバレンタインなのでチョコレートを買った
僕の敵だ

自分ばっかり良い顔してと
僕も何か買おうかと思って
百貨店の地下を巡る

かきフライが良さそうだと思って相談してみる
怪訝な顔をされる
初めて会う人へのプレゼントがかきフライじゃふさわしくないとでも言いたいのだろう
じゃあうなぎかと思ったけれど
うなぎは高いし気持ち的に相手に重いかなと僕は思った
同居人は別の意味で否定した

相手の好みも分からないし
チョコレートが正解だって分からない
(少なくとも僕にとってチョコレートは不正解だ!)
だから自分がもらって面白いものを送ろうというその気持ちが大事なんじゃないのか

結局何も買わなかった
そんなに悩むんだったら京都で悩んでおけって最初の話に戻るわけで

また電車に乗る
淀川を電車で再び渡る
これは戻っているのか?
土地勘が全くないのでどこに向かっているのかよく分からない
そして住所だけを頼りに歩く
歩いて歩いて辿り着かず
(この時点でかきフライのさくさく感は失われているだろうし
かきフライは買わなくて正解だったなと思った)
携帯電話を使ってようやく辿り着く

そして絵を見て
同居人は折りを見てプレゼントを渡し点数を稼ぎ
僕はその様と
高校生らしき子たちの談笑と
壁面に飾ってあったその個展とは関係のない常設の中学生の作品との混在とがカオスに写ったわけで
それはそれで面白かったし
作品自体も肉眼で細部を見られて良かったなと思った
点も好きだが線が好きだ
貴重な体験をどうもありがとう

家路につく途中で
「かきフライを買わなくて良かったね」
と嫌味たらしく言われたわけだけれど
それについて僕は反論したかったが
僕の意図する深いところは分かってもらえないだろうと思ったので
「やっぱりフライはちょっとね・・・」
と話を合わせておいた

そんな同居人は
僕がプレゼントしたバッタの足の詰め合わせを受けとってすごく喜んでいたくせに

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